当時EAT THE RICHがTVのCMで流れていたのでこのアルバムが初めてのエアロだったのだが、おそらく同じ人も多かったのでは?事実、このアルバムによりエアロのファン層が拡大されたのは事実である。 EAT THE RICHを聞き終えたときには既にエアロの虜。FLESHは長すぎかと思うが、最後まで飽きさせない構成である。 またこの音が凄い。アンサンブルの細かいところまで余すところなく取れている。バスドラの音だけでも楽しめてしまう。 まさにマスターピース。
GET A GRIPアルバムからエアロを聞いた自分にとってはこの楽曲の質の変化にとまどい、正直GET A GRIPのほうが上だと思っていたのだがエアロの70年代のアルバムを聞き込むうちに「なるほど…」と何故エアロがこのアルバムを作ったかがわかってくる。エアロの最初の黄金期はTOYSアルバムとROCKSアルバムであると思うがこの時期の彼らの凄さはどこにあったかというとズバリ「生演奏でしか生まれないリアルな音」である。エアロ復活後の3作は確かに素晴らしいのだがそれは事前に「楽曲」を徹底的に練り上げ、それにふさわしいアレンジを「加える」ことによって出来るいわば計算された作品作りの方向性であり、その点がこのNINE LIVESは違う。ここではROCKSでのバンドの生の演奏感覚がリアルに詰め込まれている。特にジョーとブラッドのギターはいかにも計算していない生々しさを貫いている。そしてハードでヘヴィだけでなく、TOYSアルバムの柔軟な楽曲作りが施されているのだからこれは本当に凄い。 つまりこれは復活したエアロ3作のイメージを自ら叩き潰し「これが本当の俺たちなんだ。わかるかい?」とボクたちののど元に突きつけた、21世紀の更なる飛躍へ向けての布石なのだ。
PERMAMENT~も凄いと思うけどこっちは更に上にいってるね。外部ソングライターを起用したからなんだっていうのさ。イヤなら聞かなければいい。前作ではインストやカバーでお茶を濁した感があったのだがそれを振り払い、ただひたすら良い曲を作ることに専念した結果がこれである。STEVENの歌は本当に最高レベルだと思う。まぁ、これでも次のGET A GRIPの布石といえるかもしれないが…。
The Offspringのデススターが立ち上げたインディ・レーベルNITROでずっと活動との事。デビューは1995年。 ハードコアともパンクとも呼べそうな活き良さとメタルの重厚さを持ち合わせ、北欧的な冷たさ、美しさをも持ち合わせている。マリリン・マンソンのようなルックス、歌唱スタイルのデイヴィー・ハヴォックもカリスマ的な魅力を持っている。近作ではポップで親しみやすい楽曲が多く更にゴシックのアクの強さも取り入れている。今年の6月6日発売のDecemberundergroundがビルボード初登場1位を記録。このアルバムは今年一番よかったアルバムだと思う。
>アヤさん こんにちは。Slippery When Wetアルバムは初期のプレスでは1曲目がPink Flamingosとして独立したトラックであり、つまりはじめは11曲入りだったということがわかりました。多分アルバムが出たとき、Let It Rockをライヴで演奏するときにPink Flamingosをイントロとして演奏しなかった(あるいは再現出来なかった)こともあってPink~がLet~のイントロだという事に気づかない人が多かったため、のちのプレスで1曲目と2曲目をくっつけたんだと思います。
まさに新星といった感じのデビュー作。ドリームシアターのデビュー作の位置と似ている。近年のアルバムから聞き始めた人はかなり驚いたはず。「スターになるべくして出現したアーティスト」と伊藤政則氏もライナーで述べておられるが、確かにデビュー作にして既に他とは違う洗練された楽曲が揃っている。。おそらく曲のアイデアは豊富にあってソングライティングに時間を掛けたんだと思うがジョンとリッチーのソングライティングチームの才能は早くも開花している。デヴィッドのキーボードの割合が多く、作曲にも結構関わっている。RUNAWAYがやはり抜きん出ていると思うがSHE DON'T KNOW ME,SHOT THROUGH THE HEART,BURNING FOR LOVE,COME BACK,GET READYもいい曲だと思う。リッチーのプレイはGET READYで持ち味が発揮されているが他ではスタジオミュージシャン出身らしくそつなくこなしている感じ。しかしジョンの声は若いね。
1000万枚以上も売れてしまったアルバム。SLIPPERYアルバムのポジティヴな雰囲気を再現したかった、ということだが果たしてそれがこのアルバムで実現出来ているのか疑問。 IT'S MY LIFEで新たなステートメントを打ち出した、ということだが言いたいことは別に今までと変わってない。サウンドがヘヴィになったおかげでむしろダークな気がしてくる。 SAY IT ISN'T SOとTWO STORY TOWNで新たな方向性を探るも、BON JOVIらしさがない。MISTERY TRAINとSHE'S MISTERYではJONの素晴らしい歌声が堪能出来る。 バラードの2曲はそれなりによろしいかと思う。一番よかったのはONE WILD NIGHTだと思う。 力作とは思うけど、最初にこれを買うのはオススメしない。
BON JOVIと並び、LEPSは早い曲がなくてもベスト盤をつくれてしまうとっても凄いバンド。LET'S GET ROCKEDなんて今聴いても凄い音作りですね。初期の曲も非常に音がよく、時代を感じさせない。バラードではLOVE BITESはもちろん、新曲の2曲もバラードでどっちも出来がいいというのもすごいね。
いいぞダフ!USE YOUR ILLUSIONアルバムよりいいかもしれない。あっちより音質が上だし、曲も非常にわかりやすい。ロックンロール、パンク、デジタルロックと何をやっても曲がいいからいい。ジェフ・ベック御大やSKID ROWのメンバーも参加して実に楽しそうであーる。あえてヘタ風なのか、本当にヘタなのかわからない歌も味がある。 そしてこのアルバムでソロとしてライヴツアーをやろうとしたらアクセルに止められ、ストレスでかどうか知らないが激太りし、ドラッグならぬ食べ過ぎで死の淵をみたのもなつかしい。
1977年ベスト・ヴォーカル・グラミー賞受賞の名曲だけど前の曲があまりにも素晴らしいから影に隠れがちなのだろうか。 ちなみに'Tears on your shoulder'が「Tゾーンにショーガール」に聞こえるという空耳作品を聞いたソラミミスト、安斎肇氏は「言ってました!当時確かにそういう風に聞こえました!」と発言しているがすごい感性の持ち主だと思った。
シングルHIP TODAYとKISSの20周年トリビュート盤に収録されているKISSのカバー。ゲイリーの声がポール(あるいはジーン?よーわからん)に似ているので笑ってしまった。そして左チャンネルでヌーノはやってくれています。オリジナルを無視した凄まじくファンキーでテクニカルなバッキングを最初から最後まで通してくれています。これは本当に凄い。そして最後にSHOUT IT LOUDのサビをコーラスで、〆はDETROIT ROCK CITYの「ダダダダ、ダダダダ~」でとにかく楽しい。