BON JOVIが見いだしたバンドの1STはみんな当たっているが中でも驚異的な完成度をほこるのがこのアルバム。まず剛と柔のバランスが取れた見事な音づくりが凄い。特にギターの音響とドラムのスネアの生の響きが非常に鮮明なのに驚かされる。ビルのプレイは若さあふれるという感じで好感がもてる。プロデューサーのデイヴィッド・プラターは後にDREAM THEATERの2NDも手がけているがまさに職人芸である。 ボクはHEART IS WHERE THE HOME ISとOVERNIGHT SENSATIONとHELPLESSが特に好き。ただあのジャケット内のメンバー写真はどうかと思うが…。
名前が表すようにこのバンドは最初は90年代のKISSを目指していたんだと思う。HOLD YOUR FIRE,LIFE IN THE REAL WORLD,HOLD THE DREAMはBLACK DIAMONDタイプ、THE MEANING OF LOVEがCOLD GINのリフなのだがこのスタイルではこれ以上のバラエティは作れないことを自ら露呈している感じだ。 全体的に1stよりライヴ感を重視した音作りでややへヴィ寄りでアコギも曲に合わせてイラコライズした感じ。一番印象的なのがC.J.スネアの歌が低音~中音域を重視した歌唱法にチェンジしていること。
NIRVANAのNEVERMINDやスマパンをプロデュースしたブッチ・ヴイグらが結成したGARBAGEの3枚目。マーティー・フリードマンが絶賛したアルバム。 なにが凄いかというとまず音質。壁のようなドラムやラウドなギターは完全にHR/HMの音。打ち込みかと思うほど全てが完璧なプレイである。曲調はポップだがときどきアイドル風やサイケ風だったりして凝っている。 SHUT YOUR MOUTHやCUP OF COFFEE、WORLD IS NOT ENOUGHなどがいいかな。
GUNS N' ROSES THE HISTORY VOLUMEⅠとⅡというそれぞれ1から4まで計8枚のライヴ音源や未発表曲やデモを集めたブートが10年ぐらい前に出ていてそこにCRASH DIET ,SHADOW OF YOUR LOVE ,HEARTBREAK HOTEL, SENTIMENTAL MOVIE, BLUES JAM ,BRING IT BACK HOME ,KEEP SMILING ,INSTRUMENTAL JAMといった曲が聴けるので探してみてはどうでしょう。自分も時間があったらアルバムを登録しようかと思っています。
あったんですね~。あの伝説の1989年10月18日、L.A.のローリング・ストーンズ公演の前座を務め、10万人の超満員の観客の前で「コレが最後のギグだ!」と吐き捨てた公演を納めた二枚組CD。音質はなかなか良好。この日はかなりハイテンションな演奏です。そしてそのセリフの前後のアクセルの喋りもきっちり入っています。 2枚目にはミックとのSALT OF THE EARTHやJUMPIN' JACK FLASHなんかもオマケで入ってます。 いまは手に入らないかな?どうだろう…。
EAGLE FLY FREEはよく考えるとEAGLE FLIES FREEが本当なんだろうけどAEROSMITHのDUDE LOOKS LIKE A DADYをSTIVENがDUDE LIKE A LADYと崩して歌ってるのと同じなんですね。 さて、このアルバム、EAGLE~とかI WANT OUTとかで「自由」を高らかに歌い上げているのだがこれはすなわちそれまでのメタルの概念を突き崩そうという熱い気持ちの表れではないかと思う。そんなわけでメタルの金字塔。間違いない。 MASTER OF THE RINGSの叙情性はまだないけどね。
しかし速いね~。サウンドプロダクションがしっかりしていて聞きやすい。自分としてはミドルテンポの曲が好き。RAT RACEやCOUNT DOWN TO THE REVOLUTIONの哀愁漂うロブ・ロックの歌がいいんだよな~。 速い曲もそれぞれ優れているがまとめて聞くとやはりどうしても似た感じの印象を受けてしまう。HMのアルバムとして優れていると思う。
トレイシーがGUNS N' ROSESに残っていたらどうなってたんでしょうねえ?おそらくスラッシュが現れなかったらそのまま残っていたのではないでしょうか。まあ、みんなアクセルとトレイシーよりもアクセルとスラッシュの方に強烈なケミストリーを感じたんでしょうがそのトレイシーは今はニッキーとやってるわけでこの世界は何が起こるかわからないですねえ。
このプロデューサーはKISSのCREATURES OF THE NIGHTなどを手がけたそうだが非常にいい音質である。オープニングは地味~っに始まるのだが、SOME LIE FOR LOVEから成熟されたよい曲が入っている。DIRTY LUVやIT'S OVER NOWやAIN'T THE SAMEなどいいメロディーを持つ曲も入っていてそれなりによろしいのではないかと思う。ちなみに中古で手に入れる場合は3Dメガネとステッカーが入っているかチェックしたほうがいいでしょう。
1STの曲を再構築したアルバムということでリミックスとは意味合いが違うと思う。計40分ぐらいの楽曲群を70分ぐらいに引き延ばし、全然中だるみさせない構成力は見事である。ポイントはオリジナルの印象的なメロディーを様々なアレンジで聞かせてくれるところ。そして「オリジナルのあの音作りは何だったんだ?」というぐらい音質と音圧が向上していて、POINT OF AUTHORITYやCRAWLING、ONE STEP CLOSERなどロックチューンではオーケストラを取り入れたりして荘厳な雰囲気になっている。一方IN THE ENDとHI VOLTAGEではラップをかなり多くして新鮮。中でも自分はノリが良くなって女性ヴォーカルと競演しているMY DECEMBERが一番好き。 トータルとして優れたアルバムであり、今聞くと1STと2NDの橋渡しの意味合いを強く感じる。
KORNのジョナサンが「オレも、オレも」とばかりに歌で参加してます。彼の"Blood is pouring"と連呼したのち"のShout up"からはリフがかなりパワーアップしています。改めて感じたのが彼らの曲づくりの巧みさ。このサビはリフが1つのメロディーを奏でているのに対し歌が2パートの掛け合いになっているので"Everything..."を聞いた後で思わず"And I'm about break"と誰もが口ずさんでしまうのだ。
人類至上最高売上は伊達じゃない。各々の楽曲の完成度は勿論だし、更に曲の流れが考え抜かれている。レコードでの話だが、最初の2曲で軽快に、THE GIRL IS MINEでポールと競演し驚かせながらもクールダウンし、かと思えばあの「ギィィィィ……バタン」のSEと共にA面ラストのTHRILLERが始まり、聞き手は逃れられない魔法に掛かるのである。B面では最初のBEAT ITで新境地であるロックを聞かせ、そしてBILLIE JEANでもう一度ピークを持ってくる。更にHUMAN NATURE、P.Y.T.、THE LADY IN MY LIFEと聞き手を最後まで捕らえて話さない構成になっている。まるで子供におやつをあげるように聞き手が次に何を聞きたいかが完全にわかっているのだ。そしてその全ての音がマイケルの歌の引き立て役に過ぎないのだからこのアルバムによってマイケルが80年代の音楽界を征服したのは当然の結果なのである。
最初日本盤は出さないって、さんざん言ってたのにねえ。日本盤は出さないでその代わりに日本ではベスト盤だったんじゃないのコレ。無くならないうちにとあわてて輸入盤買ったのにあっさり日本盤ださないで欲しいね。 で、内容はというと彼らの安定してリラックスした演奏が楽しめます。ポールのギターは右チャンネルだけどコーラスはなぜか左から。12曲中5曲が4thからなのでとばす曲が多い。TAKE A WALKやALIVE AND KICKIN'などもっとアンンプラグド向けの曲をやって欲しかったね。ハードロックカフェというわけでアルバムの宣伝も兼ねたライヴだったんだろうけど。TAKE COVERなんか別にアコギでなくてもいいのでは?TO BE WITH YOUでは後半エレキ・レゲエヴァージョンになって面白い。最後のDADDY~までアコギってとこはいいね。
14曲も入っててお買い得。Wind Me Upは原曲よりスピードアップしてていい。To Be With Youの頭で"MR.BIG want to be with you!"叫ぶところが泣かせる。 新曲のSeven Impossible Daysはベストアルバムに入っているがこっちより断然I've Learned My Lessonのほうがいいのだがやはり権利関係でだろうか?
「殴ったろか、この兄弟」とMUSIC LIFE誌に皮肉られた1st.のジャケットを自ら皮肉ったジャケットのセンスに表されているように彼らは周りに左右されない、自分達の音楽性をよく理解しているアーティストである。彼らの声はアコースティックな曲で最大限に活きるのである。装飾音を取っ払うことで全体に奥行きが広がっている。1st.が作品集だったのに対しここでは生の音にこだわった良質なライヴアルバムといったところ。AFTER THE RAINなんてこっちのほうがずっといいよ。