⑤David Roberts – All Dressed Up AOR系のソフトロックを愛する者のマスターピースと呼ばれ愛される一枚 日頃ハードなモノを主食とするダイハードな猛者にはとてもじゃないが勧められんが メロディ愛好家にはマストと言えるクオリティです 甘いねぇメロドラマ級の甘さです その必殺の哀メロ美メロに潤されてください キュンじゃなくてジュンだねぇ
②RDX - Thrash Metal Ⅲ 現在はラウドネスのドラマーとして知られる鈴木政行さんが音頭をとるプロジェクトチーム ニガロボでも強靱なドラムを叩いていたが 彼の突破力の高いリズムプレイを生かしたサウンドは攻撃的 パワーメタル寄りのアプローチかも知れないが タイトルに偽りなしのアグレッションを有している もっと広く認知されて欲しい一枚だ 音楽は知名度で良し悪しが決まるモノではない
③BLOOD TSUNAMI - Thrash Metal 先人達が築いたスタイルを巧みに情報収集 アイデアをしっかりとまとめ上げ自分達のスタイルとして落とし込んでいる この雑食感もスラッシュメタルと言いたい こういう活きのいい若手にベテラン勢も喰われ気味だ 名前で音楽を聴いているとこういう音には一生触れる機会はないだろう
④OUTRAGE - RAGING OUT 荒涼としたメロディ この殺伐としたクールなサウンドにハードボイルドな魅力を感じる どこかワルっぽさを感じさせるのがポイントだ だが聴くモノに熱い滾りを感じさせる求心力もある ベテランだが攻めの姿勢を崩さずに看板を守る 大物だから最高だと寝言をいう輩に往復ビンタを食らわせてくれるだろう
②Vixen - Rev it UP 時代の流れもあっただろうヒットを要求される社会 また女性だけで運営されるバンドと男社会との軋轢 音楽以外のビジネスで苦しんだ印象が強いバンドだったが アルバム全体の試聴感の素晴らしさは今なお色あせません ヒットポテンシャルの高い曲がズラリと並んだ力作 こういう時期にピッタリの弾けるハードサウンドです
③Drive, She Said - Drive, She Said 今なおメロディ派の心を濡らすロックデュオ マーク・マンゴールドとアル・フリッチュの二人によるプロジェクトは 豪華ゲストの参加も彩りを添え瑞々しいサウンドを構築している 暑さを吹き飛ばす洗練度と爽快なメロディ 嫌味にならない洒落たセンスは時代を超越した定番な魅力が満載
④Fastway - On Target もはやデビュー当時のイメージなどイチミリも残らない英国産AOR系のハードサウンドに変貌 リー・ハートがイニシアチブを握った結果なのだが 擦り倒す楽曲が多い 頼むぜリー・ハートよ それでも無性に聴きたくなる100%70点のアルバムである わしゃこういうのが大好物じゃ
①LOUDNESS - THE SUN WILL RISE AGAIN クラシカルなスタイルへの足がかりを掴んだアルバ 露骨な面もあるが多くのファンは受け入れるだろう バックの重厚なサウンドは勿論だが 二井原実先輩の堂に入った歌いっぷりに驚く 明らかに今の方が昔より表現力が増している 個性的で強力な喉を持つシンガー これもラウドネスの魅力 しかし上手いバンドだ
③Satanic Rites - Which Way The Wind Blows 今作では叙情派NWOBHMとして知られる 女性シンガーのデボラ・ウェブスター擁するバンドの1st これが実に味わい深い 伝統的な英国式様式美を堅守するスタイルは普遍的な魅力がある 評論家の目に留まり正式に紹介されたら火もついただろう プレイング・マンティスだけじゃないぞと言いたい
④Tank- Power Of The Hunter タンクらしい男臭い哀愁のメロディ 力任せにツッコむだけじゃない構成力 後の片鱗が顔を覗かせる意欲作 分裂しないで仲直りして欲しいねぇ
⑤High Power - High Power フランスのハイテンションバンド NWOBHMからの影響をモロに受けているが とにかく勢いよく迫ってくる 未消火な部分も含めて評価したい スピード狂から愛されていますね こういうバンドは確実にスラッシュメタルに影響を与えていますね 途中8分にも及ぶ大作ナンバーを設けているのも印象的
①Orions Sword - Crusade of Heavy Metal 正式にデビューを果たせなかった幻のスウェーデン産NWOBHM モッサリとした垢抜けないサウンドに吹き込まれる冷ややかなメロディ シケシケスカスカのサウンドに懐かしい気分を味わえる マニアにはたまらんものがあるでしょう ドラマもあるのよね
②Black Rose - Black Rose リードヴォーカルをシェールが担当する幻のロックグループ 彼女のバイオからも消却されている悲しい堅実もあるのだが ロックシンガーとして新境地を開いた今作は ゲフィン時代の成功を考えるとけして失敗ではないハズだ
③Cobra - Blood On Your Money クロークスのギタリストだったマンディ・メイヤー もっと大きな成功を求めアメリカで活動の基盤を作り ジミ・ジェイミソンという逸材と共にバンドを結成 作品のクオリティは高く海外のメディアからは高評価を受けるも ASIAにマンディが加わることでバンドは終わりを迎える このバンドもし継続した活動をしていたらどうなっていただろうか? メタルの勢力図を変える魅力があったと確信しているのですがね メロディアスでホットなハードサウンドは硬派で実にカッコいいです ジミも男臭い歌声で見事に大役を務めていますよ はやり天才は最初から凄いんだな
④Onslaught - The Force 個人的には彼らのカタログの中では一番好きなアルバム 音圧のスゴイ ド迫力の演奏 メンバーチェンジにコンバートと改革は大成功 ツインギターもキレキレ サイ・キーラーのハイトーンも凄みを増している
⑤MANILLA ROAD - The Courts Of Chaos 時代に合わせプチモデルチェンジも出来る器用さ 世界中のエピックメタルマニアから愛されるレジェントバンド 今作の90年代を見据えたスタイルだが マーク・シェルトンがいれば マニラ・ロードなのだという事を高らかに宣言している 首謀者であるマークが死去した今バンドは終わっているが 彼らが残したDNAは世界中のフォロワーが受け継いでいる 何故か日本では知名度が全くないのだが 批評家の目に留まらなかったのは残念でならない
①Vicious Rumors - live at Keep It True2023 日本じゃこんな大々的なライブなんで行わないよなぁ ロニー・マンローの堂々としたパフォーマンスに引き込まれますね 過小評価されているシンガーではあります 熱気のあるステージは緻密でダイナミックなサウンドを再現していますね これぞライブです
②Cirith Ungol - live at Keep It True 2023 ドラマーのロバート・ガーヴェンは齢67歳 すごないですか? 動く彼らをみられるだけで十分です 本来の彼らを知らない人はシケたメタルバンドと いまだにおもっているのでアレなんですけどね ん~そんなに何十年前の雑誌情報アップデート出来ない サクソンアメリカンナイズドじゃあるまいしね このダイナミックなステージを前に戯れ言は無用 伝説のロックグループの凄みを体感せよ
③Sodom - live at Keep It True 2023 少々雑ですよね このダーティーで粗暴なサウンドが彼らの真骨頂 スタジオ作とはこれまた違う荒法師ぶりに度肝を抜かれる フルステージをタダでみられる環境って最高ですね
④Ostrogoth - live at Keep It True Rising Festival 2021 メンバーの死去などもありドラマー以外は若手なのだが ベルギーが産んだ伝説の正統派メタルバンドによる生のステージを拝めるのは本当にありがたい イマイチ盛り上がっていないのだが 往年の楽曲を披露する姿に胸が熱くなる
⑤Kate's Acid - live at Keep It True Rising Festival 2021 ケイト・デ・ロンバートが遂に動き出した 本家との区別を付けるためなのか詳細は分からないが Kate's Acidと名乗ってステージに上がっています 少々演奏はあれだが 彼女の貫禄を増したスケ番野良猫シャウトが興奮必至
①Praying Mantis - live at Keep It True Rising Festival 2021 日本人的にベストな選曲とは思えないが ジョン・ジェイシー・カイペルスが徐々にエンジンが掛かりパワフルな喉を披露 そのおかげでバンドサウンドは力強いものに感じるのだが もっと情緒を感じたいと思う人もいるだろうが ゲイリー・バーテンとのライブ盤やミスマッチだったポール・ディアノ あの時代を思えば悪くない タイトなスケジュールを縫いステージに立っている点も割り引いて視聴して欲しい いずれにしろ彼らが現役のバンドでいることを確認出来るだけで十分な価値がある
②Steve Grimmett's Grim Reaper - Tribute to Steve - live at Keep It True Rising 2 - 2022 オロフ・ウィクストランドとタイラントことハリー・コンクリン そしてスティーブの息子がステージに立つトリビュートバンドによるライブ 正直グリメットの代りを務められたとは思えないが こういう追悼ライブに戯れ言は無用 偉大なシンガーを失った事実を目の当たりにした
③Aria - live at Keep It True 2019 ロシアの皇帝が登場 ライブなんで多少キマッていない場面もあったりするのだが アウェーな環境の中 貫禄のステージングを見せつけたと言える ロシア語だもんねぇ 大好物なKolizeyは何度聴いても興奮する あと歌いキレていないのはマイナスだぞ
④Titan Force - live at Keep It True 2015 タイタンフォースのライブを招聘出来るのがスゴイ 希少価値の高いステージですよね こういうものにワシは金を払いたい 日本じゃ不可能な座組 はいはい知ってますよ そのグループの音もステージもね 有名ですから そうじゃないところに価値があるジャンねぇ ステージングはあれだけどオヤジバンド再結成じゃなかったよ
⑤Tygers of Pan Tang - live at Keep It True Rising 2 - 2022 ホワイトスネイクの成功で時に人になったジョン・サイクス その影響もあり適当な奴らが大量発生 ジョン・サイクスがいたバンドになってしまったが このバンドはロブ・ウィアーがリーダー 彼が去ったのがバンド凋落の原因となった ジョンは若いイケイケのギタリストで創作面での貢献は低い 若く新入りで発言権はなかったろう バンドは渡米に利用された被害者ですらある ここで聴けるロブのプレイを見れば理解できるでしょう 新旧の魅力を織り交ぜたステージは鮮度も抜群である