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Those We Leave Behind (火薬バカ一代)


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Those We Leave Behind

X-JAPANやMALICE MIZERといった日本のビジュアル系メタル・バンドからの影響も公言する、スティーヴ・ジュリアーノ(Vo)率いるアメリカはカリフォルニア州出身の5人組が、'08年に発表した2ndアルバム。
前作『LOVERS REQUIEM』は、MY CHEMICAL ROMANCE辺りに通じるスクリーモ・サウンドに乗せて、日本人好みの憂いを帯びたメロディが駆け抜けていく好盤だったが、今作では鍵盤奏者と、サイドVo兼ヴァイオリニストの女性メンバーの脱退に伴い、シアトリカルな雰囲気やゴス色が大きく後退。代わって、喉から血が出るようなスクリームや、ヘヴィ・メタリックなリフ&リズムの存在が強調され、前作に比べストレートさを増した作風は、随分とアグレッシブ。
尤も、全編を彩るお耽美なメロディの魅力に鈍りは全くないし、何より、スティーヴが作り出す哀しくもキャッチーな歌メロのフックと来たら相変わらず強力無比。メランコリックに疾走する名曲④をハイライトに、優れた楽曲が連打されるアルバム前半(①~⑥)の盛り上がりっぷりなんて辛抱堪らんものがありますよ。
ダーク&へヴィ化が進んだとの前評判に「大味になってたらどうしよう・・・」と一抹の不安を隠せなかった本作だが、実際には、単にHM指数が上がってただけの話で(泣きのGソロのフィーチュア度も高まっている)、例えばBULLET FOR MY VALENTINEの新作なんかが気に入った人にもお薦めできる1枚かと。但し、ジャケット・アートワークは最悪だが。

火薬バカ一代 (2010-10-11 01:07:07)