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Obscura

以前にこの作品をこき下ろした文をここに投稿した事があったのですが、後になってやりすぎだったと反省したためその文を削除させてもらい、今回また新しくこの作品について書いてみたいと思います。
以前は2ndからこの作品にかけての作風のギャップと、あまりに通常の音楽から逸脱した音楽性とが相まって、この作品をあまり好きになれず、その気持ちを発散するかのようにこのサイトにレビューを書き殴ったものですが、今日、久々に聴いてみると前ほど悪い印象は持ちませんでした。
やはり以前の僕の音楽に対する感受性は乏しかったんだなと、まざまざと思い知らされました。
あの文を書いた後、更に色々な音楽に触れる過程で、この手の奇天烈な音楽に対する耐性がついたのかもしれません。
事実、最近はこの作品以外にも、前まで嫌いだったバンドや作品を何故か好きになってしまうという現象がちょくちょく僕の中で起きるので、時間の経過と音楽的体験を積むことによって感受性も変化するんだなと実感しました。
それとこの作品に対する見方が変わったもう一つの要因として、様々な音楽に触れるという以外に、このバンドの最新のミニアルバムを聴いたことが大きく影響しているのではないかと自分で思っています。
そのミニアルバムというのは2016年のPleiades'Dustという作品で、33分の曲が1曲だけ収録されているというデスメタルに於いてはとんでもない仕様の作品なのですが(メタルはメタルでもプログレ系では普通のことだと思います)、間違いなくObscura以降のGorgutsの作風でありながら、僕にも受け入れられる内容で非常にクオリティの高い作品でありました。
このミニアルバムが僕にとって聴きやすかった理由としてはおそらく、Obscuraよりは調性感があり、メロディアスなシーンが豊富であるからだと思います。しかし、それでもやはりObscuraの延長にある作品であったので、このミニアルバムが楽しく聴けるのならObscuraも楽しく聴けていいんじゃない?と自問してしまい、今回このObscuraという作品を改めて聴いている訳です。
で、そんな過程を経てこの作品を聴いてみると、以前より解像度が一気に上がって、作品に対する理解度も凄く上がりました。
不思議と理解度が上がるだけで、音楽に対する快感も得られるようになりましたし、以前のような不快感はほとんどなくなりました。本当に不思議です。
という訳で、以前のレビューから打って変わって手のひら返しをする形になりましたが、時間が経ったり、経験を積むと人の考えも変わるんだと捉えていただけるとありがたいです。

悪い悪魔 ★★★ (2021-10-06 14:41:26)


The Erosion of Sanity

3rd以降はあまりにもアヴァンギャルドなテクニカルデスになってしまいましたが、今作まではそのアヴァンギャルドな要素がありつつも、オールドスクールデスの邪悪さやスラッシーな疾走感が強いです。
このUS産のオールドスクールデスとはまた違った雰囲気がカッコいいです。

Obscuraがダメな人でもこの作品はいけるかもしれません。
個人的にはどちらも名盤だと思っています。

GOD ★★★ (2021-09-28 00:52:38)


Obscura

カナダ産テクニカルデス1998年作
リーダー以外のメンバーを一新して、アヴァンギャルドな志向性を濃くした問題作。少なくとも前作までのオールドテイストは薄れて
テクニカルに攻める音楽性に変化した。当時は、新しモノを好みコレを良しとするリスナーには受け入れられたとは思うが、ボクのツボではない。
そういうこともありレビューもしていなかったが、まあ、初期作品を好むボクとしては、ガッカリした作品ではあった。
Shostakovichの影響を公言していることはココの書き込みで知ったが、無調性音楽を志向しているとしたら、結構影響されているなと感じるところはある。
ただ、やりたい事はわかるにしても、とりあえず難解なテクニックに演奏技術がついていってないな、と思わせるところが結構あり心地よくない。
クラシックに影響を受けたテクニカルデス第一人者のMekong Deltaと比較するとカワイソウだが、こちらはアタックのタイミングにジャスト感があって心地よい。
しかしながら、この盤以降の作品はボクのツボに入る上、Obscuraの音楽性と初期の古学校テイストが融合して洗練されたと感じるところがあるので
決してこの盤の志向性は間違っていなかったとは思う。コレクションとして持っておくのはアリだが、ボクはこの盤は十数年コンテナ奥に眠ったままだ。

kamiko! (2020-11-08 02:40:46)


The Erosion of Sanity

カナダ産オールドスクールデス1993年作
3作目で全く別バンドのように化けたのは、メンバーを一新したことによるんだろうと思う。ボクは当然この作品までの初期2作品が好みだ。
疾走感豊かな、現代のブルータルデス寄りの路線ながら、気持ち悪いメロディやドゥーミーなキザミのようなオールドファン好みの
リフを織り交ぜた作風がいい。また、当時のデスメタル勢は群雄割拠の戦国時代で、鉄板バンドが数多くひしめき合っていたことや、
バンドロゴ・バンド名・ジャケからくるイメージで、どうしてもB級のイメージが拭いきれないところがあった。
ヴォーカルスタイルも、当時の鉄板バンドに比べると、ちょっとダサく聴こえる。ボクはそういうテイストがとても好きだった。
聴いた回数は佳作の処女作の方が圧倒的に多いが、作品自体は2作目の方がかなりレベルが高い。処女作にあったポンコツ感が全く無くなり
疾走感がありながらも、どこか粘り気のあるギターの味わいが素晴らしい上、タイトになったドラムなど、音響的な凄みが随分増した。
奇抜な曲構成に光るモノがあるにも関わらず、一本調子になりがちなパートが多い楽曲が特徴。そういうところも含めて
ボクはB級愛を持って愛聴していたかな。

kamiko! ★★★ (2020-08-07 21:57:59)


The Erosion of Sanity

次作で化けて有名になったこのバンドですが、僕は今作の方が好きですね。
音楽というのは、違和感と退屈が最大の敵であると思うのですが、このバンドは割とそういったフレーズが多くて長時間聴くのが辛いです。
2曲目のピアノのイントロが終わってからのギターリフが正に違和感&退屈なフレーズで、こういうところがあまり好きになれないんです。
次作で更にこの違和感&退屈な方向に振り切ったので、アララ...と僕は思ってしまいました。
テクデスとブルデスの混沌とした世界観は素晴らしいのですが、余計なものが混じっている感じがします。
コード感が薄く、単音でメロディを出してくるのでそこもアレンジ不足というか、物足りない感じがしますね。
スピーディでブルータルなリフに関しては素晴らしいとしか言いようがありません。
もっとこの方向性のリフを使えば良かったのになぁとちょっと惜しい気持ちになります。
ただし、誰にも注目されない平凡なバンドで終わったでしょうが笑
奇抜さだけで勝負するような音楽ってあまり好きになれないので、地味でもいいから曲の中身を重視して欲しいものです。
後にDeeds Of Fleshが4曲目をカバーしているので、ブルデス又はオールドスクールファンにはこのアルバムまでの作風があっているかもしれません。
上の方がおっしゃる通りキャッチーさがないので、特徴がないと感じるかもしれませんが、このアルバムの段階では良いデスメタルをやっていたと思います。(前述した通りズッコケるような違和感フレーズが飛び出すことを除けば...ね)
この殺伐とした(ジャケ絵のような)世界観はホントに素晴らしく、この方向で続けてくれたらなぁと思っちゃいます。
ハーモニクスを織り交ぜたリフや、単音でグチャクヂャ音が動くリフ、無機質なトレモロリフは後のブルデスに影響を与えたと思います。(DisgorgeやDeeds Of Fleshの描こうとするブルデスのビジョンと被る)
似ている作品としてはSuffocationの1stやImmolationの1stが挙げられると思います。
んーいや、やっぱり似てないか...。
あまり良い印象を持たないズッコケリフを除けば、良い作品だと思うので興味がある方は買ってみてはいかがでしょう。
この作品までのGorgutsを支持するファンは結構いるようなので、Obsauraが合わなかった人もチャレンジしてみると案外イケるかもしれません。
事実退屈なリフもある反面、カッコイイリフもたくさん入ってますし。
あと、泣き叫んでいるようなグロウルも素晴らしいと思います。

悪い悪魔 ★★ (2020-08-07 14:04:38)


Colored Sands

カナダ産テクニカルデスメタル2013年作
GorgutsはオールドテイストとB級臭さがほんのりと感じられる初期2作品が好み。
3作目で、メンバーが一新したことで全くの別バンドと言っていいほどの変貌を遂げ、テクニカルさを前面に出すバンドになる。
それ以降もそのスタイルを貫いており、自分的には疲れるのでやや敬遠してきた感があり、ずっと購入を見送っていた。
まあ、オールドテイストに逆行することは恐らくないだろうし、それを望んでるファンなんて僅かだろう。
この作品は、テクニカル路線を突き詰めた現在の形ではあるが、ブラックスタイルにも似たギターのザラザラ感が非常に心地よい。
3作目以降のアヴァンギャルドさは個性でありつつ疲れる要素だったが、今作はさりげなくイヤミがない感じで結構ツボにハマる。

kamiko! ★★★ (2020-05-05 00:08:22)


Clouded / Obscura
ダウナーな雰囲気が9分半も続く、アルバム中最も精神に来る曲。
寝不足状態で聴くと、余りのドロドロ感を頭が拒絶し、寝る事確実である(実体験)。

netal ★★ (2015-10-07 19:45:20)


Obscura

スピードや手数ではCryptopsy等のバカテク勢に及ばぬものの、理解不能な展開やタイミングで繰り出される病的にうねり乱高下するリフや退廃的なメロディが実に気持ち悪い。
間違った方法で悟りを開いてみようとしたら精神が半壊してしまったかのようなサウンドで、
Meshuggahが精密過ぎるオーバーテクノロジーな機械の如き変態さだとすれば、こちらはより生々しい有機的な気持ち悪さである。
そんな音を60分以上聴かされるものだから、こっちの脳までおかしくなりそうであり、多分理性で全容を把握しようとするのは不可能であろう。
また、アヴァンギャルド/テクニカルデスというと、安易でありきたりなシンセやネオクラギターに頼るバンドも少なくない中、
殆どリフとリズムワーク、不気味なリードだけでテクニカルさに留まらない変態性やグロテスクさを創出している点も個人的に気に入った点である。

変態好きは必聴、それ以外はまあ聴かなくても…というある意味極端なアルバム。
不穏な音のドロドロ感に快感を覚える様な「物好きな方」は、再発盤が残っている内に是非。

気に入り度…85/100

おすすめ…Obscura

netal ★★ (2015-06-01 19:38:11)


Obscura

98年の3rd。
長年入手困難でしたが、ようやく今年CDで再発されました。
さて内容ですが、かなり変態入ってますね。
ジャンルはテクニカルデスのようですが、Cryptopsy、Origin、Brain Drillなどの極限なまでにスピードやブルタリティー、テクニックを極めたバンド達とは全然違います。
音質は非常に分離もよく、音圧もかなりあり迫力満点です。
ヴォーカルはグロウルはあまり使わず、生々しい絶叫スタイル。ところどころ泣き叫んでるような絶叫もあります。
泣きのヴォーカルといってもAt the Gatesのトーマスとは違い、病んでる感じが強いです。
ギター、ベースともにこれまた変態でビヨンビヨン、ドゥルンドゥルンとかなり個性的な音を出しています。
苦手な人にとっては不協和音にしか聴こえないかもしれません。
ドラムもこれまたバカテクでブラストしたかと思ったら止まったり、スローからまた爆走したりと展開が読めません。
ストレートに爆走するドラミングよりも、もっと複雑な叩き方が好きな人向けです。

全体的にかなーり、アバンギャルドでしかも収録時間も60分以上と長いので、聴きとおすには体力がいるCDです。
賛否両論あるのも頷けるサウンドですが、私は非常に気に入りました。

興味のある方はこの再発を機会にどうぞ…といいたいところですが、聴き手を選ぶサウンドでもあるので、一度試聴してみるのをおススメします。

GOD ★★★ (2015-04-08 18:43:10)


Obscura

最初このアルバムを聴いた時には戸惑った。
かなりアヴァンギャルドな作りになっており、なんでと思って調べたらボーカル以外のメンバーが変わっている(笑)
こういう路線になるとはね。まぁ全作で中々テクニカルな面も見せていたから、こういうのもアリだと思う。
こんなことしなくてもカッコ良かったと思うんだが。
完成度は非常に高いアルバムだと思います。

noiseism ★★ (2005-06-11 13:16:00)


The Erosion of Sanity

2ndアルバム。
曲構成が格段に向上し、よりドラマティックな曲を聴かせてくれる。
ズシズシと迫ってくる重苦しいギターリフはハマれる人ならかなりハマる。
このバンド、あまり特徴的な音は出していないんだが、この硬派な姿勢は素晴らしい。

noiseism ★★ (2005-06-11 13:11:00)